大学生になったばかりの頃、名古屋出身のIにパチンコを教えられた。
好奇心旺盛な俺は当然のようにパチンコをするようになってしまった。
当時、月の仕送りが2万円でバイトをしながら一人暮らしをしていた俺は土日は当然のようにバイトをしていた。
ある日曜日、日雇いのバイトを見つけて、朝7時から夜の5時まで、肉体労働をした。
田舎だったので時給は安く、一日働いて5千円だった。
汚いどぶさらいのような仕事をして、くたくたになった帰り道、パチンコ屋の新装開店の看板が目に入った。
僕はスクーターを止め、パチンコ屋に入ってしまった。
あたりを引いたらちょっとは増えるかも知れないという甘い期待があった。
最初は2千円位して駄目だったらやめようと思って入ったんだけど、かすりもしなかった。
熱くなった俺はどんどん投資していった。
そして、一日働いて得た5千円をあっという間に使い果たしてしまった。
ものの30分だったと思う。
今日一日の出来事を考えると気が狂いそうになるようなむなしさだった。
当時18歳の僕には耐えられないほどのショックだった。
郷里においてきた最愛の彼女に会いたいと思ったが、会いに行く旅費なんてなかった。

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